最終更新日 2024年6月14日
目次
組織
スタッフ
特色
統計
学会・研修会発表
当院薬剤師の主な資格
指定管理者制度について
臨床研究に関する情報の公開(オプトアウト)
薬剤部への就職・見学をご希望の方へ
薬剤部(病院)見学 随時受付中
詳しくは【こちら】をご確認ください。
組織
薬剤部は調剤課、薬品管理課、化学療法課、薬品情報課、臨床薬剤課の5課より組織されています。
スタッフ
薬剤師24名(うちパート薬剤部2名)、助手8名(2023年2月1日現在)
特色
薬剤部では、調剤・製剤、医薬品管理、医薬品情報管理等に加えて、薬剤管理指導業務、薬物血中濃度モニタリング(TDM解析)、入院時持参薬鑑別、抗がん剤調製などの業務も行っており、医薬品の適正使用と医療安全の推進を図っています。また感染制御、がん化学療法、緩和ケア等のチーム医療にも積極的に参画しており、患者さん中心の質の高い医療を提供するために努力しています。さらに、赤十字活動として、災害救護における救護要員として登録されています。
教育・研修活動としては、各種学会や研修会への参加、研究発表などにより薬剤師としての資質向上を目指し、日々研鑚を積んでいます。そして各種認定資格の取得も奨励しています。
また、薬学実務実習では、地域の病院とグループ体制で薬学生を受け入れており、薬学教育にも積極的に取り組んでいます。
統計(2022年)
・薬剤管理指導件数 11,646件
・プレアボイド件数 9件
・外来化学療法件数 6,769件
・入院化学療法件数 3,340件
・持参薬鑑別件数 8,289件
・薬物血中濃度解析(TDM)件数 257件
学会・研修会発表(2012年度~2021年度)
・日本薬剤師会学術大会 2題
・日本医療薬学会年会 1題
・日本臨床腫瘍薬学会学術大会 2題
・医療薬学フォーラム 1題
・日本サイコオンコロジー学会総会 1題
・北見薬剤師会学術大会 4題
・オホーツク三地区合同研修会 5題
・日本赤十字社医学会総会 5題
・日赤薬剤師会北海道ブロック研修会 18題
・他、講演会(院内・院外)での講演多数
当院薬剤師の主な資格(2023年1月現在)
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 6名
日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 6名
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 6名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本臨床栄養代謝学会 NST専門療法士 1名
日本アンチ・ドーピング機構(JADA) スポーツファーマシスト 2名
日本核医学会 核医学認定薬剤師 1名
日本緩和医療薬学会 麻薬教育認定薬剤師 1名
日本薬剤師会 JPALS生涯学習支援システムレベル5 7名
日本医療情報学会 医療情報技師 1名
厚生労働省 日本DMAT隊員 1名
指定管理者制度について
平成30年4月1日より北見赤十字病院は指定管理制度にて北海道立北見病院の運営を行っています。
これに伴い、薬剤師も施設横断的に連携し、一体的に業務を行って行くことを目指していきます。心臓血管外科や血液透析などの新しい領域について 携わる機会が増え、薬剤師としても知識や経験の幅が広がります。
臨床研究に関する情報の公開(オプトアウト)
通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明し、同意を得て実施をします。臨床研究のうち、患者さんへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いる研究等については、国が定めた倫理指針に基づき「対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得る必要はありません」とされております。しかし、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。このような手法を「オプトアウト」と言います。
最終更新日 2024年6月14日
目次
調剤課
薬品管理課
化学療法課
薬品情報課
臨床薬剤課
病棟活動
チーム医療
医薬品勉強会
生涯学習
調剤課
入院調剤全般および一部の外来調剤
大半は入院調剤(院外処方箋発行率97%)です。処方箋上の情報だけではなく、電子カルテから必要な情報を確認し、疑問点がある場合は医師に直接確認した上で調剤しています。
院内特殊製剤の調製
市販製剤では対応できない製剤を患者さんのニーズに応じて調製しています。
散薬監査システム
「散剤監査システム」は、視覚だけに頼らずに薬品名の確認をバーコード読み取りなど活用することで、ダブルチェックで薬品の取り違えを防止します。 「散剤監査システム」はヒューマンエラーをチェックすることにより、そういった調剤過誤のリスクを大いに軽減できる可能性があり、薬剤師にとって非常に心強いツールのひとつです。
全自動錠剤分包機
機械で薬剤師の手を介さずに処方内容に合わせて正確に一包化できるようになり、作業時間が大幅に短縮します。
全自動散薬分包機
散薬分包機は円盤式を2台導入しており、一包化の作業効率を向上させています。
全自動軟膏練り機 ひとひ練り
軟膏容器毎のバランス調整や細かい設定も不要で扱いも非常に簡単です。軟膏専用ミキサーが自動攪拌を行います。この機械のおかげで時間がかかってしまう軟膏の練り作業が飛躍的に短縮されます。
院内特殊製剤の調製(無菌的調製が中心)
特殊製剤の中でも、主に無菌調製が必要な製剤を担当しています。
薬品管理課
・医薬品の購入および在庫管理・使用期限管理
・注射処方箋に基づく医薬品の患者様ごとの払い出し(一本渡し)
・手術室への麻酔セット供給(カート入れ替え制)
・病棟・外来定数配置薬剤の在庫管理・使用期限管理
・院内救急カート薬剤、カテーテル検査セット薬剤、
ドクターカー用薬剤セットの供給・使用期限管理
注射薬自動払出システム
自動で注射処方箋通りにアンプルやバイアルをトレイへ払出しを行う機械で、トレイセットまで全自動で行います。業務の効率化、ピッキングエラーのリスク低減につながります。
輸液の無菌調製
無菌室内のクリーンベンチを使用し、TPN等の無菌調製を行っています。
化学療法課
がん薬物療法レジメン(抗がん剤治療計画書)の管理
医師からのレジメンの受付を担当しており、適正使用、医療安全等の観点から医師とともに内容を協議しながら院内レジメン登録作業を行っています。
*医療従事者の皆様へ
登録レジメンに関するご質問等ございましたら、化学療法課までご連絡下さい。
がん薬物療法の処方鑑査と抗がん剤ミキシング
レジメンに基づき徹底した処方鑑査を行っています。各がん種における標準治療や治療目的、患者さんの状態等も考慮して、医師や看護スタッフと連携して安全で確実な薬物療法の実施に向けて取り組んでいます。
抗がん剤ミキシングは、安全キャビネットを3台設置し実施しています。がん治療に関連する知識や技術の習得にもつながります。
薬品情報課
医薬品情報の収集、評価および情報提供
新薬情報、副作用情報をはじめとした医薬品に関する様々な情報を収集し、医療スタッフに情報提供を行っています。
情報の収集にあたっては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施している「医薬品医療機器情報配信サービス」(PMDAメディナビ)に登録する等により、緊急安全性情報、回収情報、使用上の注意改訂指示通知等、医薬品・医療機器等の安全対策等に係わる情報を迅速に入手するよう努めています。入手した情報は、イントラネットや、電子カルテシステム等を用いて院内周知をはかっています。
医薬品に関する質疑に対する情報提供
医療スタッフからの質問に対応しています。質疑応答内容については、データベース化し、重複あるいは重要な内容については、イントラネット等に掲載し、情報を共有化しています。
薬剤マスタの管理
オーダリングシステムにおける薬剤マスタのメンテナンスを行っています。薬剤ごとに投与量、投与日数の上限、禁忌、粉砕の可否等を設定することで、医師のオーダ入力時にも情報提供を行い、適正使用に努めています。
臨床薬剤課
病棟業務
病棟業務の充実、中央業務との業務調整など
プロトコールに基づく薬物治療管理(Protocol Based Pharmacotherapy Management: PBPM)
疑義照会による薬学的知見に基づいた処方変更、持参薬Do処方等に関する処方支援など、薬剤師の専門性を活かした安全で効率的な薬物治療を実施します。医師のタスクシフトやタスクシェアにもつながります。
患者支援センター関連業務
予定入院患者における薬剤管理に関する業務
治験業務
治験薬の管理
臨床研究の支援
臨床研究に関する相談応需
使用成績調査等
承認条件に従い実施される使用成績調査等の手続き
病棟活動
薬剤管理指導業務の実施
病棟毎に担当制で薬剤管理指導業務を実施しています。新入薬剤師も早期から担当し患者さんへの服薬指導等を行っています。
入院時持参薬鑑別
入院時に患者さんが持参した薬について、適正使用、医療安全等の観点から、薬品名、用法・用量等を確認するとともに、抗癌剤や抗血小板剤、糖尿病用剤等のハイリスク薬のチェック、重複投与や併用禁忌等のチェックを行っています。患者さんが入院中、安全に薬物療法を受けられるように、関連スタッフで情報の共有化を図っています。
救急病棟薬剤師配置
カンファレンスへの参加、持参薬鑑別(救急外来との連携)、薬物療法に関する処方支援、医師・看護師からの相談応需などを行っています。
チーム医療
抗菌薬適正使用支援チーム(AST)・感染制御チーム(ICT)
(抗菌薬適正使用支援チーム・AST)
ASTの一員として薬剤師は抗菌薬の使用経過を日々モニタリングし、必要に応じて抗菌薬の選択・投与方法・細菌培養検査提出などについてASTで協議の上、主治医に相談・提案をします。また、週1回、ASTで定期症例検討を行います(月に2回は感染症専門医の出張医も同席します)。
当院のASTによるモニタリング対象は抗緑膿菌作用のある広域抗菌薬・抗MRSA薬の使用症例および血液培養から菌を検出した全症例です。
また、主治医から抗菌薬の使用についてコンサルテーションを受けた場合にもASTで検討して対応しています。
薬剤師は抗菌薬の投与量や検出した菌の感受性などをもとに、不必要に広い抗菌スペクトルの抗菌薬が使用されていないか、カバーするべき微生物に効果のある抗菌薬が投与されているか、投与方法や投与期間が症例に適切かどうかを総合的にチェックしています。抗菌薬・抗真菌薬の血中濃度を基に投与設計(TDM)も行います 。
(感染制御チーム・ICT)
ICTの一員として病院内を巡回(ICTラウンド)して感染対策・消毒薬など薬剤使用方法が適切か確認します。また、抗菌薬の使用統計の作成、院内感染対策マニュアルの整備、職員向け研修会の講師などを行います。消毒薬など医薬品についての問い合わせにも対応します。また、地域の感染対策向上加算算定医療機関と定期的に感染防止対策合同カンファレンスを開催し、情報交換・連携を行っています。
緩和ケアチームと緩和ケア病棟
病棟カンファレンスへの参加(毎朝+随時)、緩和ケア定期カンファレンスへの参加(週1回 多職種)、緩和ケア病棟総回診に同行(週1回)、院内緩和ケアチームラウンドに同行(随時)、退院時共同指導への参加とかかりつけ薬局との連携(随時 患者・家族含め多職種)、治療薬について医師・看護師・薬剤師からの相談応需(随時)、病棟デスカンファレンスへの参加(随時)、病院緩和ケア研修会のファシリテータ担当(年1回)
がん化学療法
抗がん薬は一般薬と比べ、わずかな投与量の違いによっても重篤な副作用を発現する可能性が高く、副作用を回避するための様々な支持療法薬が併用されるため、治療方法がさらに複雑化しています。化学療法課では、がん薬物療法の標準化や医療安全の確保、業務の効率性を考慮し、エビデンスを基に支持療法、輸液の設定等を協議し、院内のがん薬物療法委員会の承認を経て、抗がん薬を適正に使用するためのレジメン(治療計画書)を管理、運用しています。
また、抗がん薬は強い細胞毒性を有し、また発がん性や生殖毒性等も有することが知られています。がん薬物療法に関する職業性曝露対策の重要性は広く認識されており、安全キャビネットやミキシングルームなどの設備、閉鎖式器具を利用し調製を行うことで、細胞毒性を有する抗がん薬の被曝の軽減に努めています。
栄養サポートチーム(NST)
NSTメンバー構成
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、作業療法士、理学療 法士、言語聴覚士
NSTカンファレンスとラウンドの頻度
毎週1回、対象患者を抽出してカンファレンスとラウンドを行っています。 2019年度は195人分、2020年度は136名分、2021年度は122名分の実績があります。
(※毎週関わった人数を集計しているので同一患者も含みます。) NST加算を算定する施設基準の一つに栄養管理に係る所定の研修を修了した 常勤薬剤師の参加という項目があり、当薬剤部からも研修を修了した薬剤 師がチームに必ず参加しています。
NSTにおける薬剤師の役割
検査値や服薬状況を元に、輸液や経腸栄養剤の選択、薬の粉砕や簡易懸 濁の可否と代替え薬の提案、検査値の評価や検査項目の追加提案などを行 います。
精神科リエゾンチーム
せん妄の予防・改善と認知症の進行を予防して、患者さん・ご家族様が安心して治療を受けられるようにお手伝いさせていただく活動をしています。患者様に合わせて環境を整えたり、ケアの工夫を病棟スタッフと共に考えていきます。神経精神科医師・認知症看護認定看護師・精神保健福祉士・作業療法士・薬剤師といったメンバー構成で活動しています。薬剤師は薬剤の適正使用の視点をもって、せん妄の改善に必要な薬物療法の提案を行っています。
DMAT・救護班
「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義され、 災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略して「DMAT(ディーマット)」と呼ばれています。医師、看護師、業務調整員で構成され、薬剤師は業務調整員に含まれます。大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。避けられた災害死を最小限にすることを目的とし、「一人でも多くの命を助けよう」を合い言葉に災害現場に赴きます。現場の医療だけでなく、災害時に多くの患者さんが運ばれる、被災地の病院機能を維持・拡充するため、病院の指揮下に入り病院の医療行為を支援させて頂く病院支援や、首都直下型、東海、東南海・南海地震など想定される大地震で多数の重症患者が発生した際に、平時の救急医療レベルを提供するため、被災地の外に搬送する、広域医療搬送など、機動性、専門性を生かした多岐にわたる医療的支援を行います。平時の活動内容としては、全国規模・都道府県単位の訓練、技能維持訓練、オホーツク地区災害訓練、院内災害訓練と多岐に渡ります。顔が見える関係性の構築が重要なため、訓練を通じて全国のDMAT隊員同士の交流を深めています。
医薬品研修会
月に数回程度、新薬などの知識を得るための機会が薬剤部にはあります。 疑問に思ったことや興味があることは製薬会社へ直接質問することができます。
生涯学習
北見地域は、北見医師会と北見薬剤師会が連携して勉強会を開催しているため、様々なことを学ぶことができ、研修単位も得ることができます。
最終更新日 2024年6月14日
目次
地域への貢献
北見の魅力
Q&A
見学募集
求人情報
新人教育について
先輩からの声
認定薬剤師からの声
地域への貢献
北見市は北海道病院薬剤師会北見支部と、北海道薬剤師会北見支部が合併しているため、保険薬局の薬剤師と顔の見える関係であり、薬薬連携を通じて地域へ貢献しております。
北見の魅力
休日にはキャンプ、ワカサギつり、スキーなど趣味に打ち込む職員が多くいます! また、当院では毎年7月に開催される北見市最大のお祭りであるぼんち祭りに参加しており、地域・職員と交流し楽しく過ごしております。
(※2019年以降COVID-19の影響にて不参加)
Q & A
Q1 給与について
A1 当院求人情報をご参照ください。詳細はこちらへ。
Q2 奨学金について
A2 当院では薬剤師奨学金制度があります。詳細はこちらへ。
Q3 有給休暇のとりやすさ
A3 年次有給休暇24日付与(4月採用)です。
薬剤部内で業務をフォローし合える環境を整えており、コロナ以前の夏休みには海外旅行に行くことも可能でした。道外出身の職員もおりますが、十分に帰省することが可能です。
Q4 薬剤部の設備は?
A4
・電子カルテ
・散薬監査システム
・全自動錠剤分包機
・全自動散薬分包機
・ひとひ練り
・注射薬自動払い出しシステム
上記設備を備えております。詳細につきましては各課紹介の項目をご参照ください。
Q5 転勤について
A5 当院採用者については、原則転勤はありません。
見学受付
薬剤部・院内見学随時受付中です。
1日、複数日でも対応可能です。また、興味のある領域に可能な限り対応いたします。
交通費の一部助成もありますのでご相談ください。 お電話で薬剤部見学希望とご連絡ください。
TEL 0157-24-3115
求人情報
当院で一緒に働く薬剤師を随時募集中です!
面接地につきましても相談可能です。
募集要項の詳細はこちらへ。
新人教育について
新人薬剤師(1年目)は最初に調剤課への配属となります。その後数週間ごとに3つの部署を回ります。(主に調剤課、化学療法課、薬品管理課)また、2年目からは半年ごとに回り、加えて道立北見病院での業務を行います。病棟業務は、1年目10~11月頃からはじまります。
新人教育スケジュール(1~2年目)の一例について以下のとおりになります。
*人数や都合によりスケジュール内容は変更となる場合があります。
*ある程度であれば希望に沿った形に変更することも可能です。
※2021、2022年現在のスケジュール内容です。
進捗会議について
当直が始まるまでの半年の間、定期的に進捗会議が行われ現在の進捗状況や今後の目標など話し合います。少人数で行われ、業務中は忙しく聞けなかったことや、後から生まれた疑問点など質問できる場となっています。
指導者について
2年目(または年齢の近い先輩)の薬剤師が中心となって業務について教えます。
マニュアルに沿って中央業務や当直業務、病棟業務などに対応できるよう指導します。
また専門的な内容や、部署ごとの詳しい業務等についてはさらに上の薬剤師のバックアップもあります。
業務体制について
1年目10月ごろから当直業務が始まり、その後土日祝日の半日直、日直業務が始まります。
*当直(17:05~翌日8:30)
*半日直(8:30~12:30)日直(8:30~17:05)
当直は1人体制、日直・半日直は合計2人体制となっています。
先輩からの声
長谷川 尚希
《入職したきっかけ》
大学卒業後は地元の保険調剤薬局へ就職し、約8年勤務しました。結婚を機に北見市に移り住み、ご縁があって北見赤十字病院へ転職し、病院薬剤師として現在に至ります。
《病院薬剤師としてのやりがい》
色々ありますが、一番は多職種と関わる機会の多さと距離の近さだと思います。薬の専門家として認知されており、薬についての意見を求められることが保険調剤薬局時代よりも多いです。
《病院薬剤師と保険調剤薬局薬剤師時代の業務の違い》
まず、保険調剤薬局時代に無かった、注射薬や輸液関連の薬剤があります。さらにTPNや抗がん剤を調製する手技を覚える必要があるのも病院薬剤師ならではの業務だと思います。
また、検査値や多職種の記録確認、服薬指導等を通じ、短期間での薬の評価をする必要があります。
さらに、各種委員会や専門チームに所属するため、多職種から薬の専門家としての意見を求められる機会が多く、調剤薬局とは大きく異なった業務であると感じました。
木村 彩那
私はオホーツク地域の出身で、自分が生まれ育った地域の医療を支える一員になりたいという思いがあり、オホーツク地域の中核的な病院である当院に就職を決めました。
就職してからは、中央業務として調剤課・化学療法課を経験し、現在は注射剤払い出しや医薬品管理等を行っている薬品管理課に所属しています。 また、中央業務と併せて循環器内科・眼科の服薬指導等の病棟活動も行っています。循環器内科については、ハートチームという当院と道立北見病院の診療科・部署の垣根を越えて多種職が連携して循環器診療・ケアの質を高めることを目的としたチーム医療に関わっています。私自身ハートチームの一員として、2022年から使用開始したオリジナル心不全手帳の作成や、心不全手帳を用いて多種職が連携した療養指導、地域連携推進を目的とした地域の医療介護職者向けの研修会部門講師など様々な活動に携わりました。
当薬剤部では幅広い業務に携わることにより、多くの経験を自信に繋げることができる職場だと感じています。
認定薬剤師からの声
抗菌化学療法認定薬剤師・感染制御認定薬剤師 千葉真人
私は感染関連の業務を主に行っております。ここでは薬学生や当院就職をご希望の薬剤師の皆様向けに、認定取得への道のり・現在の活動についてご紹介いたします。
《認定薬剤師になるまで》
TDM業務については当院で以前からバンコマイシンなどの抗菌薬について解析を行っており、私も適切な投与方法となるよう医師の支援を行いました。また、感染制御チーム(ICT)の一員として、院内感染対策の確認(ICTラウンド)や感染対策マニュアルの策定、感染対策研修会の講師などを行いました。当時はまだ抗菌薬適正使用支援チーム(AST)が当院にありませんでしたので、注射薬払出の鑑査や薬剤管理指導業務などで不適切と思われる抗菌薬の使用事例を見つけては主治医に抗菌薬使用について相談・提案をしていました。
《認定取得から現在まで》
2018年3月に抗菌化学療法認定薬剤師、2018年10月に感染制御認定薬剤師として認定されました。2018年度から当院でもASTが組織され、業務立ち上げに奔走しました。現在はASTの症例モニタリング(40〜50症例/日)・コンサルテーション対応・抗菌薬TDM業務・ICTラウンドなど専任で行っています。抗菌薬は不適切に使用すると治療効果が得られないばかりか、抗菌薬に耐性のある菌を増やしてしまう可能性があります。抗菌薬が適切に使用されるよう、また感染対策が適切になされるよう感染領域のエキスパートとしてのやりがいと責任を感じて業務に当たっています。
業務内容については、当院薬剤部ホームページ内の「抗菌薬適正使用支援チーム(AST)・感染制御チーム(ICT)」に記載がありますので、そちらもご覧いただけましたら幸いです。
《当院薬剤部へご就職をお考えの方への一言》
当院薬剤部は感染領域以外にも、各領域でそれぞれ認定薬剤師が活躍しています。認定に必要な研修会等の参加費補助などもあり、薬剤部として認定取得が推奨されている環境です。少しでも興味を持たれた方は、ぜひ見学に来てみてください。
《所持資格》
抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会)
感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
医療情報技師(日本医療情報学会)
がん薬物療法認定薬剤師 富田浩史
私はがん薬物療法認定薬剤師として化学療法の鑑査、調製、服薬指導及び処方提案を日常的に行っています。抗がん薬はわずかな投与量の違いや休薬期間のずれでも多大な影響が起こる可能性があるため、患者さんの年齢、体調、検査値そして聞き取りでの情報から適切な投与量、スケジュールを提案することで治療に役立てています。抗がん剤による副作用が起きる前から支持療法を提案・指導し、患者さんが治療や副作用に困っているときも支持療法またはそばに寄り添うことで副作用の軽減だけでなく治療へ前向きになれるようにつとめています。責任は重大ですが患者さんへ親身になって接し治療を考え医師、看護師と協働することで治療の一助になることはとても素晴らしいことだと思います。勉強が必要で大変な領域ではありますが、もしご興味があれば私たちと共に働き、そして勉強しませんか?
年月 | 経歴 参加した学会・研修会等 |
2014年5月 | 製剤課(現化学療法課)へ配属 |
2017年3月 | 日本臨床腫瘍学会学術大会2017 |
2017年12月 | 平成29年度がん専門薬剤師集中教育講座 |
2018年2月 | 平成29年度がん専門薬剤師集中教育講座 |
2018年3月 | 日本臨床腫瘍学会学術大会2018 |
2018年9月 | 平成30年度がん薬物療法認定薬剤師研修事業第Ⅰ期研修 3ヶ月 |
2018年11月 | 平成30年度がん専門薬剤師集中教育講座 |
2019年3月 | 日本臨床腫瘍学会学術大会2019 |
2019年6月 | 平成31年度がん薬物療法認定薬剤師認定試験 |
2019年10月 | がん薬物療法認定薬剤師認定取得 |
がん薬物療法認定薬剤師に必要な項目、書類、単位
・日本病院薬剤師会が認定する研修施設で約3ヶ月研修する。
・がん専門薬剤師に関する講習会に参加し、必要な単位数を集める。
・がん患者への薬剤管理指導の実績50症例以上(複数がん腫)を書く。
・がん薬物療法認定薬剤師認定試験に合格する。
他にも日本病院薬剤師会会員である、実務経験を3年以上有する、別に定める学会の会員であるなどありますが、認定薬剤師を意識して行動したのは上記になります。
最終更新日 2024年6月14日
目次
院外処方における一般名処方による交付
院外処方箋に係る事前合意プロトコル
当院のがん薬物療法登録レジメンについて
院外処方における一般名処方による交付
後発品が市販されている医薬品の処方については、厚生労働省より「一般名」での記載が推奨されています。当院においても一般名処方による交付を、下記の通り開始させていただくことになりましたのでお知らせします。
- 運用開始日
令和6年1月4日(木) - 対象医薬品
厚生労働省「処方せんに記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)」に記載のある当院採用医薬品 - 当院への情報提供
一般名処方により調剤した薬品銘柄等の当院への情報提供は「お薬手帳による確認」とさせていただきます。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。
後発医薬品変更および一般名処方時における調剤情報提供について(2024年1月4日)
院外処方箋に係る事前合意プロトコル
当院では薬物治療の一環として、調剤上の形式的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者さんの利便性を向上させるとともに、薬学的ケアの充実と医療安全の向上を図り、より質の高い医療を提供することを目的として、「院外処方箋に係る事前合意プロトコル」を運用しています。
本プロトコルの運用にあたっては、プロトコルの趣旨や各項目の詳細について薬剤部担当者からの説明をお聞きいただいたうえで、合意書を交わすことを必須条件としております。詳細は下記の問い合わせ先にご連絡ください。
院外処方箋に係る事前合意プロトコル第1版(令和6年4月18日)
変更調剤報告書(事前合意プロトコル専用)(令和6年4月18日)
事前合意プロトコルを締結している保険薬局は以下の通りです。
- 株式会社北見薬剤師会ミント調剤薬局(北見市北6条東2丁目1番地5)
- ナカジマ薬局 北見日赤前店(北見市北6条東3丁目2番地3)
- なの花薬局 北5条店(北見市北5条東3丁目2番地)
院外処方箋に係る事前合意プロトコルに関する問い合わせ先
北見赤十字病院薬剤部(薬品情報課)
0157-24-3115(内線1019)
受付時間は平日の午前8時30分から午後5時まで。
当院のがん薬物療法登録レジメンについて
当院のがん薬物療法登録レジメンにつきましてはこちらをご覧ください。
※登録レジメンに関するご質問等ございましたら、薬剤部化学療法課までご連絡ください。
薬剤部(病院)見学 随時受付中
詳しくは【こちら】をご確認ください。
組織
薬剤部は調剤課、薬品管理課、化学療法課、薬品情報課、臨床製剤課の5課より組織されています。
スタッフ
薬剤師26名、助手7名(2022年1月1日現在)
特色
薬剤部では、調剤・製剤、医薬品管理、医薬品情報管理等に加えて、薬剤管理指導業務、薬物血中濃度モニタリング(TDM解析)、入院時持参薬調査、抗がん剤調製などの業務も行っており、医薬品の適正使用と医療安全の推進を図っています。また感染制御、がん化学療法、緩和ケア等のチーム医療にも積極的に参画しており、患者様中心の質の高い医療を提供するために努力しています。さらに、赤十字活動として、災害救護における救護要員として登録されています。
教育・研修活動としては、各種学会や研修会への参加、研究発表などにより薬剤師としての資質向上を目指し、日々研鑚を積んでいます。そして各種認定資格の取得も奨励しています。
また、薬学実務実習では、地域の病院とグループ体制で薬学生を受け入れており、薬学教育にも積極的に取り組んでいます。
統計(2020年)
・薬剤管理指導件数 13,972件
・プレアボイド件数 8件
・外来化学療法件数 6,789件
・入院化学療法件数 3,070件
・持参薬調査件数 8,058件
・薬物血中濃度解析(TDM)件数 162件
学会・研修会発表(2011年度~2020年度)
・日本薬剤師会学術大会 2題
・日本医療薬学会年会 1題
・医療薬学フォーラム 1題
・日本サイコオンコロジー学会総会 1題
・北見薬剤師会学術大会 3題
・オホーツク三地区合同研修会 5題
・日本赤十字社医学会総会 5題
・北海道日赤薬剤師会研修会/日赤薬剤師会北海道ブロック研修会 16題
当院薬剤師の主な資格(2021年8月1日現在)
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 5名
日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 7名
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 9名
日本臨床栄養代謝学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 1名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)スポーツファーマシスト 2名
日本核医学会 核医学認定薬剤師 1名
JPALS 日本薬剤師会生涯学習支援システム レベル5以上 7名
厚生労働省 日本DMAT隊員 1名
日本医療情報学会 医療情報技師(初級) 1名
指定管理者制度について
平成30年4月1日より北見赤十字病院は指定管理制度にて北海道立北見病院の運営を行っています。
これに伴い、薬剤師も施設横断的に連携し、一体的に業務を行って行くことを目指していきます。心臓血管外科や血液透析などの新しい領域について 携わる機会が増え、薬剤師としても知識や経験の幅が広がります。
臨床研究に関する情報の公開(オプトアウト)
通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用い研究等については、国が定めた倫理指針に基づき「対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありません」とされております。しかし、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。このような手法を「オプトアウト」と言います。
オプトアウトを用いた臨床研究は下記の通りです。なお、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。
・初発卵巣がん患者の効果予測因子としてのベバシズマブ関連有害事象に関する検討 (多施設共同後ろ向き調査研究)(№2203)
調剤課
入院調剤全般および一部の外来調剤
大半は入院調剤(院外処方箋発行率97%)です。処方せん上の情報だけではなく、電子カルテから必要な情報を確認し、疑問点がある場合は医師に直接確認した上で調剤しています。
院内特殊製剤の調製
市販製剤では対応できない製剤を患者様のニーズに応じて調製しています。
薬品管理課
・医薬品の購入および在庫管理・使用期限管理
・注射処方箋に基づく医薬品の患者様ごとの払い出し(一本渡し)
・手術室への麻酔セット供給(カート入れ替え制)
・病棟・外来定数配置薬剤の在庫管理・使用期限管理
・院内救急カート薬剤、カテーテル検査セット薬剤、
ドクターカー用薬剤セットの供給・使用期限管理
化学療法課
がん薬物療法レジメン(抗がん剤治療計画書)の管理
医師からのレジメンの受付を担当しており、適正使用、医療安全等の観点から医師とともに内容を協議しながら院内レジメン登録作業を行っています。
*医療従事者の皆様へ
登録レジメンに関するご質問等ございましたら、化学療法課までご連絡下さい。
がん薬物療法の処方鑑査と抗がん剤ミキシング
レジメンに基づき徹底した処方鑑査を行っています。各がん種における標準治療や治療目的、患者様の状態等も考慮して、医師や看護スタッフと連携して安全で確実な薬物療法の実施に向けて取り組んでいます。
抗がん剤ミキシングは、安全キャビネットを3台設置し実施しています。がん治療に関連する知識や技術の習得にもつながります。
院内特殊製剤の調製(無菌的調製が中心)
特殊製剤の中でも、主に無菌調製が必要な製剤を担当しています。
輸液の無菌調製
無菌室内のクリーンベンチを使用し、TPN等の無菌調製を行っています。
薬品情報課
医薬品情報の収集、評価および情報提供
新薬情報、副作用情報をはじめとした医薬品に関する様々な情報を収集し、医療スタッフに情報提供を行っています。
情報の収集にあたっては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施している「医薬品医療機器情報配信サービス」(PMDAメディナビ)に登録する等により、緊急安全性情報、回収情報、使用上の注意改訂指示通知等、医薬品・医療機器等の安全対策等に係わる情報を迅速に入手するよう努めています。入手した情報は、イントラネットや、電子カルテシステム等を用いて院内周知をはかっています。
医薬品に関する質疑に対する情報提供
医療スタッフからの質問に対応しています。質疑応答内容については、データベース化し、重複あるいは重要な内容については、イントラネット等に掲載し、情報を共有化しています。
薬剤マスタの管理
オーダリングシステムにおける薬剤マスタのメンテナンスを行っています。薬剤ごとに投与量、投与日数の上限、禁忌、粉砕の可否等を設定することで、医師のオーダ入力時にも情報提供を行い、適正使用に努めています。
臨床薬剤課
病棟業務
病棟業務の充実、中央業務との業務調整など
プロトコールに基づく薬物治療管理(Protocol Based Pharmacotherapy Management: PBPM)
疑義照会による薬学的知見に基づいた処方変更、持参薬Do処方等に関する処方支援など
医師のタスクシフトも考慮
入退院センター関連業務
予定入院患者における薬剤管理に関する業務
治験業務
治験薬の管理
臨床研究の支援
臨床研究に関する相談応需
使用成績調査等
承認条件に従い実施される使用成績調査等の手続き
病棟活動
薬剤管理指導業務の実施
病棟毎に担当制で薬剤管理指導業務を実施しています。新入薬剤師も早期から担当し患者様への服薬指導等を行っています。
入院時持参薬鑑別
入院時に患者様が持参した薬について、適正使用、医療安全等の観点から、薬品名、用法・用量等を確認するとともに、抗癌剤や抗血小板剤、糖尿病用剤等のハイリスク薬のチェック、重複投与や併用禁忌等のチェックを行っています。患者様が入院中、安全に薬物療法を受けられるように、関連スタッフで情報の共有化を図っています。
救急病棟薬剤師配置
カンファレンスへの参加、持参薬鑑別(救急外来との連携)、薬物療法に関する処方支援、医師・看護師からの相談応需などを行っています。
チーム医療
感染制御チーム(ICT)・抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
ICT会議(耐性菌検出状況等の確認)への参加、TDM解析、院内ラウンドへの参加、感染防止対策合同カンファレンスへの参加、研修会の企画・開催、感染症診療の早期モニタリング、AST会議症例検討、抗菌薬使用に関する院内相談応、抗菌薬に関する統計データ報告
緩和ケアチーム
定期カンファレンスへの参加、緩和ケア研修会のファシリテーター担当
がん化学療法
院内会議への参加、がん化学療法レジメン管理、安全管理体制の強化
栄養サポートチーム
毎週NSTカンファレンス、ラウンドへの参加
精神科リエゾンチーム
毎週せん妄対策リエゾンチームカンファレンス、ラウンドへの参加
DMAT・救護班
適宜院内訓練に対する計画・参加。国もしくは地方自治体主催の訓練への参加、その他、医療を要する地方イベントへの参加・協力
薬剤部(病院)見学 随時受付中
詳しくは【こちら】をご確認ください。
組織
薬剤部は調剤課、管理課、製剤課、情報課、治験管理室の5課より組織されています。
スタッフ
薬剤師22名、助手8名(令和元年5月1日現在)
特色
薬剤部では、調剤・製剤、医薬品管理、医薬品情報管理等に加えて、薬剤管理指導業務、薬物血中濃度モニタリング(TDM解析)、入院時持参薬調査、抗がん剤調製などの業務も行っており、医薬品の適正使用と医療安全の推進を図っています。また感染制御、がん化学療法、緩和ケア等のチーム医療にも積極的に参画しており、患者様中心の質の高い医療を提供するために努力しています。さらに、赤十字活動として、災害救護における救護要員として登録されています。
教育・研修活動としては、各種学会や研修会への参加、研究発表などにより薬剤師としての資質向上を目指し、日々研鑚を積んでいます。そして各種認定資格の取得も奨励しています。
また、薬学実務実習では、地域の病院とグループ体制で薬学生を受け入れており、薬学教育にも積極的に取り組んでいます。
統計(平成30年)
・薬剤管理指導件数 10,875件
・プレアボイド件数 92件
・外来化学療法件数 5,508件
・入院化学療法件数 3,263件
・持参薬調査件数 8,066件
・薬物血中濃度解析(TDM)件数 169件
学会・研修会発表(10年間)
・日赤医学会総会 5題
・日赤臨床薬学研修会 2題
・日本医療薬学会年会 1題
・医療薬学フォーラム 1題
・日本薬剤師会学術大会 2題
・日本サイコオンコロジー学会 1題
・北海道日赤薬剤師会研修会 19題
・オホーツク三地区合同研修会 5題
・日本薬剤師会学術大会 1題
当院薬剤師の主な資格(平成31年4月1日現在)
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 9名
日本病院薬剤師会 生涯研修履修5年継続認定薬剤師 9名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 6名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本緩和医療薬学会 麻薬教育認定薬剤師 1名
日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士 1名
日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師 1名
日本医療情報学会 医療情報技師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
厚生労働省 日本DMAT隊員 1名
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)スポーツファーマシスト 1名
JPALS 日本薬剤師会生涯学習支援システム レベル5以上 7名
指定管理者制度について
平成30年4月1日より北見赤十字病院は指定管理制度にて北海道立北見病院の運営を行っています。
これに伴い、薬剤師も施設横断的に連携し、一体的に業務を行って行くことを目指していきます。心臓血管外科や血液透析などの新しい領域について 携わる機会が増え、薬剤師としても知識や経験の幅が広がります。
調剤課
入院調剤全般および一部の外来調剤
大半は入院調剤(院外処方箋発行率97%)です。処方せん上の情報だけではなく、電子カルテから必要な情報を確認し、疑問点がある場合は医師に直接確認した上で調剤しています。
院内特殊製剤の調製
市販製剤では対応できない製剤を患者様のニーズに応じて調製しています。
薬品管理課
・医薬品の購入および在庫管理・使用期限管理
・注射処方箋に基づく医薬品の患者様ごとの払い出し(一本渡し)
・手術室への麻酔セット供給(カート入れ替え制)
・病棟・外来定数配置薬剤の在庫管理・使用期限管理
・院内救急カート薬剤、カテーテル検査セット薬剤、
ドクターカー用薬剤セットの供給・使用期限管理
化学療法課
がん薬物療法レジメン(抗がん剤治療計画書)の管理
医師からのレジメンの受付を担当しており、適正使用、医療安全等の観点から医師とともに内容を協議しながら院内レジメン登録作業を行っています。
*医療従事者の皆様へ
登録レジメンに関するご質問等ございましたら、化学療法課までご連絡下さい。
がん薬物療法の処方鑑査と抗がん剤ミキシング
レジメンに基づき徹底した処方鑑査を行っています。各がん種における標準治療や治療目的、患者様の状態等も考慮して、医師や看護スタッフと連携して安全で確実な薬物療法の実施に向けて取り組んでいます。
抗がん剤ミキシングは、安全キャビネットを3台設置し実施しています。がん治療に関連する知識や技術の習得にもつながります。
院内特殊製剤の調製(無菌的調製が中心)
特殊製剤の中でも、主に無菌調製が必要な製剤を担当しています。
輸液の無菌調製
無菌室内のクリーンベンチを使用し、TPN等の無菌調製を行っています。
薬品情報課
医薬品情報の収集、評価および情報提供
新薬情報、副作用情報をはじめとした医薬品に関する様々な情報を収集し、医療スタッフに情報提供を行っています。
情報の収集にあたっては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施している「医薬品医療機器情報配信サービス」(PMDAメディナビ)に登録する等により、緊急安全性情報、回収情報、使用上の注意改訂指示通知等、医薬品・医療機器等の安全対策等に係わる情報を迅速に入手するよう努めています。入手した情報は、イントラネットや、電子カルテシステム等を用いて院内周知をはかっています。
医薬品に関する質疑に対する情報提供
医療スタッフからの質問に対応しています。質疑応答内容については、データベース化し、重複あるいは重要な内容については、イントラネット等に掲載し、情報を共有化しています。
薬剤マスタの管理
オーダリングシステムにおける薬剤マスタのメンテナンスを行っています。薬剤ごとに投与量、投与日数の上限、禁忌、粉砕の可否等を設定することで、医師のオーダ入力時にも情報提供を行い、適正使用に努めています。
治験管理室
治験業務
治験事務局業務
CRCとしての治験業務への関わり
臨床研究の支援
倫理委員会事務局
臨床研究に関する相談応需
使用成績調査等
承認条件に従い実施される使用成績調査等の手続き
病棟活動
薬剤管理指導業務の実施
病棟毎に担当制で薬剤管理指導業務を実施しています。新入薬剤師も早期から担当し患者様への服薬指導等を行っています。
入院時持参薬鑑別
入院時に患者様が持参した薬について、適正使用、医療安全等の観点から、薬品名、用法・用量等を確認するとともに、抗癌剤や抗血小板剤、糖尿病用剤等のハイリスク薬のチェック、重複投与や併用禁忌等のチェックを行っています。患者様が入院中、安全に薬物療法を受けられるように、関連スタッフで情報の共有化を図っています。
救急病棟薬剤師配置
カンファレンスへの参加、持参薬鑑別(救急外来との連携)、薬物療法に関する処方支援、医師・看護師からの相談応需などを行っています。
チーム医療
感染制御チーム(ICT)・抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
ICT会議(耐性菌検出状況等の確認)への参加、TDM解析、院内ラウンドへの参加、感染防止対策合同カンファレンスへの参加、研修会の企画・開催、感染症診療の早期モニタリング、AST会議症例検討、抗菌薬使用に関する院内相談応、抗菌薬に関する統計データ報告
緩和ケアチーム
定期カンファレンスへの参加、緩和ケア研修会のファシリテーター担当
がん化学療法
院内会議への参加、がん化学療法レジメン管理、安全管理体制の強化
栄養サポートチーム
毎週NSTカンファレンス、ラウンドへの参加
精神科リエゾンチーム
毎週せん妄対策リエゾンチームカンファレンス、ラウンドへの参加
DMAT・救護班
適宜院内訓練に対する計画・参加。国もしくは地方自治体主催の訓練への参加、その他、医療を要する地方イベントへの参加・協力