専門研修(後期臨床研修)

北海道/道東のおおらかな自然環境の中で、地域医療最前線の医療機関(施設群)と全国有数の研究機関・高次医療機関での研修を通じて、道東の地域医療及び全国のいかなる地域においても活躍できる内科専門医を養成することを目的とします。

プログラム責任者挨拶

<内科専門研修プログラム>
プログラム責任者(副院長・第一循環器内科部長)
齋藤 高彦

当院は、北海道三次医療圏であるオホーツク圏の地方センター病院です。急性期病院であり、かつ、がん診療連携拠点病院です。当院自体も基幹施設として専門医研修プログラムを整備しています。
社会的背景・療養環境調整をも包括する全人的医療を実践できる内科専門医及び総合診療専門医の育成を目指しています。医療資源の乏しい地域基幹病院として、真の初診から入院・退院まで関わることができるので、疾患の初期診断から治療開始・治療転帰まで一貫した診療を経験できます。

<総合診療専門研修プログラム>
プログラム責任者(第二内科・総合診療科部長)
大谷 恵隆

当院はオホーツク医療圏内で生活している約30万人の砦です。おおよその診療は当院で完結しますが、より高次の医療機関へ依頼する場合もほぼ当院を経由します。そのため当院では経験することが望ましい医療を偏りなく経験することができます。総合診療専門研修は内科を含む複数の診療科を修める必要がありますが、いずれの科もプライマリ・ケアから高度な医療まで安心して研修できる環境が整っています。

募集要項

2023年度 専門研修専攻医募集要項

<応募書類様式>

履歴書

病院見学案内

病院見学は随時受け付けております。
①氏名(フリガナ)・性別
②現在の勤務先
③出身大学・卒年
④診療科(サブスペシャリティ診療科)
を記載し、病院見学申し込みフォーム もしくは下記メールアドレスへお申し込みください。

<お申し込み・お問い合わせ>
北見赤十字病院 教育研修推進室  e-mail:krc_kyouiku@kitami.jrc.or.jp

専攻医の声

水田 隆誠(広島大学卒)

研修開始:2020年4月~
当院「北海道/道東」内科専門研修プログラム所属(専攻医として循環器内科勤務)

 2020年4月から当院の循環器内科に勤務している水田隆誠と申します。私は広島県出身で、2018年に広島大学を卒業し、尾道市立市民病院で2年間の初期研修を行いました。そんな私が遠く離れたここ北見で研修することに決めた理由は、北海道で行われている医療に興味があったからです。北海道/道東は医師数および医療機関が非常に少ない地域であり、当院はそんなオホーツク三次医療圏の中核病院です。当院には広大なオホーツク圏内各地からあらゆる疾患の患者さんが受診します。当院で研修を行うことで多彩な疾患を初診から経験できるのではないかと考えました。
4月から研修を始めてまだ2ヶ月ではありますが、実際にたくさんの症例を経験させてもらっています。救急当番や外来診療まで担当できるため、救急対応から入院加療、そして外来フォローといったかたちで、循環器疾患の急性期から慢性期までをシームレスに診ることができます。また主治医として患者さんの退院後まで関わりをもつことで、回復期病院や介護施設といった医療介護資源も不足している北海道の特殊な医療事情を学ぶことができます。気になる方はぜひ一度見学にお越しください。
(2020年5月)

水田 靖子(広島大学卒)

研修開始:2020年4月~
当院「北海道/道東」内科専門研修プログラム所属(専攻医として消化器内科勤務)

 本年度より後期研修医として北見赤十字病院で勤務しています。北見赤十字病院は三次医療圏の基幹病院であり、幅広い症例を数多く経験できると思い、当院で後期研修を行うことにしました。実際に働いてみて、消化管、肝臓、胆膵領域、IBD、癌など非常に症例数が多く、貴重な経験となっています。また、緊急疾患に対する内視鏡的処置や内視鏡治療の件数も多く、消化器内科医として必要な手技に関してもトレーニングを積んでいくことができています。
消化器内科では毎日のグループカンファレンスと週に2回の科内カンファレンスがあり、治療方針に悩んだときでもそれぞれの専門領域の先生方に、具体的な方針や考え方を教えていただくことができ、日々とても勉強になっています。
今回夫婦でこちらの病院に赴任いたしましたが、休日や勤務環境を配慮してくださり、とても働きやすいと感じています。休日は北海道の自然に触れ、リフレッシュすることもできています。
後期研修先としてとても魅力的な病院だと思うので、興味がございましたら是非一度見学に来てください。
(2020年6月)

修了生の声

当院で臨床研修を修了した医師からのメッセージをご紹介します。

田中 崇倫(札幌医科大学卒)

研修期間:2019年4月~2022年3月
当院「北海道/道東」内科専門研修プログラム所属(専攻医として消化器内科勤務)

修了メッセージ
私は2019年4月から2022年3月まで北見赤十字病院の専門研修プログラムである「北海道/道東内科専門研修プログラム」に所属し、北見赤十字病院に2年間・釧路労災病院に1年間お世話になりました。2019年度と2021年度は北見赤十字病院の消化器内科に所属し、自分の希望する消化器疾患をメインに学び、2020年度は釧路労災病院の内科に所属し、一般内科を学びました。振り返ってみると、初期研修の期間で消化器内科を2ヶ月程度しか触れてこなかったという右も左もわからない状態から、3年間で胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査が一通り出来るようになり、消化器疾患は勿論のこと誤嚥性肺炎や尿路感染症などのCommon Diseaseの対応も学び、消化器内科及び一般内科としての技量を身につけられたように思います。北見赤十字病院・釧路労災病院の指導医の先生には慣れない環境下で迷惑をかけてしまったと思いますが、いつも温かく親身に指導や相談に乗って下さりそれが今の自分に繋がっているのだと実感しております。
コロナ禍の3年間であったため、お世話になった方々との交流が若干少なかったことは残念ではありますが、非常に充実した3年間でした。このような3年間を与えて下さった北見赤十字病院をはじめとする「北海道/道東内科専門研修プログラム」に関わった皆様に深く感謝申し上げます。有難う御座いました。

田中 崇倫 2022年4月3日


当院のプログラムは1・3年目に基幹病院である北見赤十字病院、2年目に関連病院である釧路労災病院又は網走厚生病院の勤務となっています。いずれも道東の中核となる病院であり、様々な疾患の患者が豊富である特徴があります。いずれの病院でも指導医との距離も近く、臨床上の具体的な疑問点に対するアドバイスや手技のコツなども親身になって指導して頂ける良い環境です。現在3年目になりますが、北見赤十字病院及び釧路労災病院での経験により1年目と比べ、医師としての診療及び手技が着実にステップアップしていると実感しています。
北見を含めたオホーツクは大自然が広がっており、夏はオホーツクブルーと呼ばれるほど天気が良いことで有名です。休暇の際には自然に触れることでリフレッシュできますし、食事も美味しいので研修をする場所としてはおすすめです。
(2021年4月)


北見赤十字病院のプログラムに応募した理由は、専門研修を行うに当たり内科の症例が豊富であり、また、自分の希望する科(私は消化器内科ですが)の手技の実力も延ばしていけると考えたからでした。プログラムは1・3年目に基幹病院として北見赤十字病院での勤務、2年目に関連病院として釧路労災病院又は網走厚生病院での勤務であり、まだ1年間での経験ではありますが、実際症例は豊富であり、少しずつ自分の成長を実感出来ました。また、指導医との距離も近く、臨床上の具体的な疑問点に対するアドバイスや手技の際の注意点・コツなども親身になって指導していただける、どのような人にとっても良い環境だと感じています。
また、病院のある北見はオホーツクの大自然に囲まれており、休暇の際には知床や流氷といった自然と触れることで気分転換が図れますし、焼肉や寿司もとても美味しい場所なので住む場所としてはお勧め出来ます。
現在は釧路での研鑚の日々ではありますが、楽しくもありこのプログラムを選択して良かったと感じています。皆さんも一緒に道東の自然の中で研修をしてみませんか?
(2020年3月)