初期臨床研修

北見赤十字病院における初期研修

当院はオホーツク地域の基幹病院として、地方センター病院、救命救急センターの役割を担っている急性期病院であり、有効な初期研修をするのには最適な環境であると考えています。職員全員が研修医を温かく迎え入れ、研修に専念できる環境が整った病院です。また、臨床研修プログラムは、到達目標を確実に達成できる充実した内容です。我々の一員として研修体制を発展させるスピリットのある医師を大歓迎します。

臨床研修理念・基本方針

臨床研修理念

人道・博愛に基づき、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識する。また、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付け、患者さまを尊重した医療を提供できるよう質の高い研修を行い、地域の期待と信頼に応える。

基本方針

患者さん中心の医療を念頭に置き、医師としての必要な基本姿勢・態度を修得し、診療における基本的知識と技能を学び、自分自身でプライマリ・ケアができる診療能力とチーム医療を身につける。

①多くの疾病や病態を初期の段階から自ら経験し、修得できる。
②行動目標は患者様中心の医療で、その実現のため安全管理の方策を身に付け、チーム医療、グローバルスタンダードの医療を目指す。
③プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付けるために救急・麻酔以外のローテイト期間中も各科当直医の指導のもとに全科当直研修を定期的に行い、各科における救急を要する病態をすべて経験する。
④基本研修科目、必修科目終了後は基本研修・必修科目の経験不十分な補充部分や希望科を選択できる。
⑤2年間の研修修了後当病院の専攻科研修を希望する場合は、研修管理委員会と研修医本人との協議によって決定する。

プログラム責任者挨拶

プログラム責任者(副院長)
齋藤 高彦

北見赤十字病院臨床研修プログラム責任者 挨拶

―能動的に経験を積みながら学び、研修体制を発展させ、当院の理念実現に貢献するスピリットのある医師を望みます―

当院は、北海道の3次医療圏の一つであるオホーツク医療圏の基幹病院として、地方センター病院、救命救急センターの役割を担っています。渡り廊下でつながっている道立北見病院とともに、高度急性期、急性期医療を提供しています。
病院の理念である「人道・博愛に基づき、患者様を尊重した医療を提供し、地域の期待と信頼に応えます。」に基づき、臨床研修の理念を「人道・博愛に基づき、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識する。また、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付け、患者さまを尊重した医療を提供できるよう質の高い研修を行い、地域の期待と信頼に応える。」と定めこれを実践すべく、職員が一丸となって取り組んでいます。また、病院の基本方針の一つ「職員が成長でき、働く満足度が高い病院を目指します。」を達成すべく、平成24年から教育研修推進室に専任者を配置し、各部署と連携し活動を展開しています。私自身、「仲良く」「楽しく」「元気で」働くことが大切であると思っています。全国的にも地方病院における医師不足が問題となるなか、全ての職種による「チーム医療」を実践し、働き方改革にも取り組み、働きやすい病院を目指しています。
初期臨床研修の必須化に伴い臨床研修病院(管理型)として、2004 年度から2023年度まで当院管理型プログラムで152名(うち81名が北海道外の大学)の臨床研修医を受け入れています。2020年度からの臨床研修制度の一部改正、2019年のJCEP受審での指摘、研修医の皆さんのご意見を踏まえ、EPOC2への対応を含め研修体制および研修プログラムの改善をし続けています。2023年度のJCEP受審の際、エクセレント賞を受賞しました。
1年次の内科研修24週は、内科8週を必須とし、当院消化器内科、循環器内科および道立北見病院呼吸器内科の3科から2科(それぞれ4週ずつ)を選択するとしており、より多くの内科系症例を経験できるプログラムとなっております。救急研修に関しては、8週の麻酔科研修により静脈路確保、気道確保(気管挿管を含む)、呼吸循環管理等の基本技術を身につけ、さらに8週(1年次4週、2年次4週)の救急外来研修にて救急外来に搬送された患者さんの診療を経験する内容としました。これにより2年間の初期臨床研修を通して、1次から3次の救急患者対応を経験できます。またその他の必修分野である外科または心臓血管外科、小児科、産婦人科、精神科、地域研修(2年次)はそれぞれ4週ずつ研修し、残りの期間を自由選択としました。
初期臨床研修終了後の専門研修の基幹型プログラムとして、内科、総合診療科および大学等との連携型プログラムとして各診療科のプログラムがあります。
当院は、地域の基幹病院でありオホーツク医療圏の最後の砦の位置づけであることから、外来・入院診療において多くの疾患や病態を経験し、内科系・外科系の総合的な診療の能力を身につけることができます。しかし、受け身の姿勢では研修の成果は期待外れのものとなり得ます。当院での勤務を開始した時から皆さんは学生ではなく、社会人です。臨床研修を実りあるものにするためには、「どう教わるか」ばかりではなく、「どう学ぶか」を考えることができるかどうかにかかっています。
我々の一員となり、能動的に経験を積みながら学び、研修体制を発展させ、当院の理念実現に貢献するスピリットのある医師を望みます。

プログラム責任者挨拶

プログラム責任者(副院長)
齋藤 高彦

北見赤十字病院臨床研修プログラム責任者 挨拶

当院は、北海道の3次医療圏の一つであるオホーツク医療圏の基幹病院として、地方センター病院、救命救急センターの役割を担っています。渡り廊下でつながっている道立北見病院とともに、高度急性期、急性期医療を提供しています。
病院の理念である「人道・博愛に基づき、患者様を尊重した医療を提供し、地域の期待と信頼に応えます。」に基づき、臨床研修の理念を「人道・博愛に基づき、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識する。また、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付け、患者さまを尊重した医療を提供できるよう質の高い研修を行い、地域の期待と信頼に応える。」と定めこれを実践すべく、職員が一丸となって取り組んでいます。また、病院の基本方針の一つ「職員が成長でき、働く満足度が高い病院を目指します。」を達成すべく、平成24年から教育研修推進室に専任者を配置し、各部署と連携し活動を展開しています。私自身、「仲良く」「楽しく」「元気で」働くことが大切であると思っています。全国的にも地方病院における医師不足が問題視されるなか、全ての職種による「チーム医療」を実践し、働き方改革にも取り組み、働きやすい病院を目指しています。
初期臨床研修の必須化に伴い臨床研修病院(管理型)として、2004 年度から2021年度まで当院管理型プログラムで135名(うち74名が北海道外の大学)の臨床研修医を受け入れています。2020年度からの臨床研修制度の一部改正、JCEP受審での指摘、研修医の皆さんのご意見を踏まえ、EPOC2への対応を含め研修体制および研修プログラムの改善をし続けています。
1年次の内科研修24週は、内科8週を必須とし、当院消化器内科、循環器内科および道立北見病院呼吸器内科の3科から2科(それぞれ4週ずつ)を選択するとしており、より多くの内科系症例を経験できるプログラムとなっております。救急研修に関しては、8週の麻酔科研修により静脈路確保、気道確保(気管挿管を含む)、呼吸循環管理等の基本技術を身につけ、さらに8週(1年次4週、2年次4週)の救急外来研修にて救急外来に搬送された患者さんの診療を経験する内容としました。これにより2年間の初期臨床研修を通して、1次から3次の救急患者対応を経験できます。またその他の必修分野である外科、小児科、産婦人科、精神科、地域研修(2年次)はそれぞれ4週ずつ研修し、残りの期間を自由選択としました。外科、小児科、産婦人科、精神科研修も当院にて行うことができます。道立北見病院にて心臓血管外科の研修も可能です。
初期臨床研修終了後の専門研修の基幹型プログラムとして、内科、総合診療科および大学等との連携型プログラムとして各診療科のプログラムがあります。
当院は、地域の基幹病院でありオホーツク医療圏の最後の砦の位置づけであることから、外来・入院診療において多くの疾患や病態を経験し、内科系・外科系の総合的な診療の能力を身につけることができます。しかし、受け身の姿勢では研修の成果は期待外れのものとなり得ます。当院での勤務を開始した時から皆さんは学生ではなく、社会人です。臨床研修を実りあるものにするためには、「どう教わるか」ばかりではなく、「どう学ぶか」を考えることができるかどうかにかかっています。我々の一員となり、能動的に経験を積みながら学び、研修体制を発展させるスピリットのある医師を大歓迎します。

JCEP認定施設

NPO法人卒後臨床研修評価機構受審(JCEP)

NPO法人 卒後臨床研修評価機構が実施する臨床研修評価の認定更新を受けました。
また、今回一定の基準を満たした事をご評価いただき、「エクセレント賞」を受賞いたしました。
今後も、認定基準に達成する医師臨床研修施設として4年間オホーツク圏の医療を支える一施設として、より良いプログラム・研修環境づくりに努めて参ります。

 認定日評価結果
初回認定2020年1月1日認定(認定)4年
更新認定2024年1月1日認定(認定)4年

卒後臨床研修評価機構より認定を受けました。
NPO法人臨床研修評価機構の調査により、認定基準を達する医師臨床研修施設として4年間の認定を受けました。今後もオホーツクの医療を支える一施設として、より良いプログラム・研修環境づくりに努めて参ります。

 認定日評価結果
初回認定2020年1月1日認定(認定)4年

卒後臨床研修評価機構より認定を受けました。
NPO法人臨床研修評価機構の調査により、認定基準を達する医師臨床研修施設として4年間の認定を受けました。今後もオホーツクの医療を支える一施設として、より良いプログラム・研修環境づくりに努めて参ります。

 認定日評価結果
初回認定2020年1月1日認定(認定)4年

初期臨床研修プログラム

全体プログラム

北見赤十字病院 初期臨床研修プログラム

年次報告

臨床研修病院年次報告書
研修管理委員会名簿と開催回数
患者数・研修医数
研修プログラム概要
指導医名簿
病院群の構成等
臨床研修病院群の時間外・休日労働最大想定時間数

研修スケジュール

スケジュール例

ローテイトの方式(順不同)
【 1~2年目必修分野 】
内科系診療科24週(内科8週、消内8週、循内8週、道立北見呼吸8週)、救急(麻酔科含む)12週  *1年目推奨
小児科4週、外科4週(道立北見心外含む)、産婦人科4週、神経精神科4週【 2年目必修分野 】
救急4週、地域医療4週(置戸赤十字病院、小清水赤十字病院、本間内科医院、道立北見病院のいずれか)

*選択期間44週

必修研修科

内科研修プログラム外科研修プログラム
救急・麻酔科研修プログラム小児科研修プログラム
産婦人科研修プログラム神経精神科研修プログラム
地域医療研修プログラム(置戸赤十字病院)地域医療研修プログラム(小清水赤十字病院)
地域医療研修プログラム(本間内科医院) 

各選択科別研修プログラム

内科選択研修プログラム消化器内科選択研修プログラム
循環器内科選択研修プログラム外科選択研修プログラム
麻酔科選択研修プログラム小児科選択研修プログラム
産婦人科選択研修プログラム神経精神科選択研修プログラム
整形外科選択研修プログラム皮膚科選択研修プログラム
形成外科選択研修プログラム脳神経外科選択研修プログラム
頭頸部・耳鼻咽喉科選択研修プログラム眼科選択研修プログラム
泌尿器科選択研修プログラム 放射線科選択研修プログラム
【 緩和ケア内科選択研修プログラム 】心臓血管外科選択研修プログラム
呼吸器内科選択研修プログラム 

指導医からのメッセージ

診療科の指導医からのメッセージをご紹介します。

副院長兼第一小児科部長  佐藤  智信

当院は北見市で唯一の小児科を有する総合病院であり、北見市内はもとよりほぼオホーツク管内全域の病気の子供たちが受診してきます。小児病棟は30床、周産期母子センターのNICU6床、GCU12床の規模で稼働しておりますが、当科はオホーツク地域全体における小児二次・三次医療を行う場としてその役割を担っております。短い研修期間内だけでも教科書に掲載されているありとあらゆる分野の疾患、そして非常に稀な症例を、経験豊富な指導医の下で経験していただける施設ではないかと自負しております。北見市において小児患者さんの入院が可能な施設は当院のみですので、診断や治療に不安のあった患者さんは必ず最後には当院へ、そして自分のもとへ戻ってきます。小児患者さんの救急車の受け入れ可能施設も当院のみですので、最後まで責任感を持って日々の診療に当たるというスタイルもしっかり身につけることができると思います。他科の先生方との垣根も低い病院ですので、安心して楽しく、充実した研修生活を送っていただけると思います。オホーツクブルーの澄み切った空がとても美しい、そしてカーリングと焼肉で全国的にも名の知れた北見で、このページを御覧いただいております皆様と一緒に働けますことを心から楽しみにしております。

病院見学案内

病院見学・実習について

現在、医学生の病院見学・実習の受け入れを随時承っております。
ぜひ一度見学にお越しいただき、病院の雰囲気を感じてみてください。

<申込方法>
見学のお申し込みは「見学申込フォーム」よりお願いいたします。
※2023年度6年生となる方は、2023年3月より見学と同時にマッチング受験可能です。


詳しい見学内容はこちら

期間随時(土・日曜日・祝日を除く)
見学受入科全診療科(歯科口腔外科を除く)
※複数科の選択も可能です。
※救急車来院時に救命救急センターの見学ができます。
※午後5時以降に救急外来(救命救急センター)における研修医の当直業務を見学できます。
見学期間1日以上で、複数日希望可
※○○科○日間、○○科○日間と具体的にご記入ください。
宿泊・昼食当院負担で最寄りのホテルを素泊まりでご用意いたします。
※前日からの宿泊可能
昼食は院内レストラン・カフェ・コンビニの食事券をお渡しします。
申込方法希望日の1か月~2週間前までに【 病院見学申込フォーム 】からお申込ください。電子メールが使用できない場合は、必要事項をFAXまたはお電話にてご連絡ください。
必要事項1)氏名(ふりがな)
2)性別
3)大学名(学年)
4)メールアドレス
5)携帯電話番号
6)見学希望日
7)希望診療科
8)当直見学希望
9)宿泊希望日程・ホテル到着予定日時
10)その他連絡事項等
マッチング受験受験を希望される場合は、募集要項をご確認いただき事前連絡の上、7日前までに下記の書類を教育研修推進室宛てに郵送してください。
履歴書
②学業成績証明書
③卒業(見込)証明書
地域枠従事要件に関する確認書
※①④ホームページよりダウンロード(PDF形式)
※②③試験日までに発行が間に合わない場合は後日郵送可<旅費助成>
マッチング受験にかかる旅費を助成いたします。
•道内 最大1万円
•本州 最大3万円
•九州 最大5万円
※印鑑をご用意の上、領収書をご提出ください。
持ち物・服装白衣・ケーシー等、名札(学校でお使いのもの)、上靴(サンダル不可)をご持参の上、普段着でお越しください。
注意事項モバイルやパソコンにドメイン設定(迷惑メール設定等)をされている場合、送信前にドメイン設定等を解除していただくか、当院のドメイン「kitami.jrc.or.jp」を受信リストに加えてください。
※申込後1週間経っても当院からの連絡がない場合は、お手数ですが教育研修推進室へご一報願います。
提出先(連絡先)〒090-8666 北海道北見市北6条東2丁目1番地
北見赤十字病院 教育研修推進室
TEL:0157-24-3115
メール:krc_kyouiku@kitami.jrc.or.jp
※個人情報の取り扱いについてはこちらの【個人情報の保護について】をご確認ください。

修了生の声

当院で臨床研修を修了した医師からのメッセージをご紹介します

佐藤 健太(旭川医科大学卒)

研修期間:2019年4月~2021年3月
「北見赤十字病院での研修を終えて」
一昨年の4月に学生から研修医となり、しなくてはならない仕事の量も責任も大きく増えました。最初は戸惑いもありましたが、上級医の先生方の優しい指導の下で2年間大変多くの経験をさせて頂き、次の4月からは晴れて一人前の医者となります。病院関係者だけではなく、患者さんやそのご家族、地域の方々にも大変お世話になりました。この病院で学んだ緊急時の初期対応や診察・手技の技術、また患者さんに対する態度といった医師としての基礎を今後の診療に充分活かせるよう精進して参ります。2年間本当にありがとうございました。

川人 慎(九州大学卒)

研修期間:2019年4月~2021年3月
  2021年3月、2年間の初期臨床研修を修了いたしました。無事終えられたのは、ひとえに皆様の温かいご支援のおかげと存じております。まずは各科の先生方、コメディカル、事務をはじめとする職員の皆さま、温かく見守ってくださった地域の皆さまに心よりお礼申し上げます。
研修修了に際して、この場をお借りして当院の研修についてお話させていただきます。当院ではcommon diseaseを多く経験できることに加えて、オホーツク圏内唯一の救命救急センターであるため、脳梗塞や心筋梗塞、重症外傷などの緊急性の高い症例にも当直や各科研修の中で携わることができました。また院内の雰囲気は温かく、常に先生やコメディカルの方々とコミュケーションを取りながら診療にあたれるため、安心感があり積極的に研修に取り組むことができました。研修内容も非常に柔軟で教育研修担当者や先生方とも話し合いながら、しばしば私たちの意見を取り入れていただきながら、より良いものに更新を重ねてくださいました。道東に位置しておりますが、空港からのアクセスも良く、知床や阿寒など豊かな自然に恵まれ、道外出身の研修医も多数在籍している点も特徴的だと思います。
来年度からは福岡での勤務となりました。2年間の研修を糧に少しでも医療に貢献できるように精進してまいります。短い間でしたが大変お世話になりました。

要名本 あゆみ(九州大学卒)

研修期間:2019年4月~2021年3月
  九州で生まれ九州で育ってきた私が北海道で過ごし始めて早2年、先日臨床研修を修了することが出来ました。初期研修期間には自分が将来進む科にとらわれず幅広くcommon diseaseや三次救急を学びたいという当初の希望通り、この2年間はこれからの医者人生の基盤となる知識、経験を積むことができました。
本院の強みは何よりも科間の垣根が低く、コンサルテーションをした際に上級医が丁寧に指導してくださるところにあると思います。それによって以前回った科だけでなくあまり面識がない先生からもたくさんのことを学ぶことが出来ました。また、研修自体も非常に柔軟です。志望科が決まるとそれ以外の科では、将来志望科に役に立つであろう内容を盛り込んでくださったりと幅広い知識、視点を獲得することが出来ました。
何より、オホーツク地方最後の砦として機能する当院の医療を少しでも良くしようと妥協せずに日々診療に臨む上級医の先生方の姿は、とても頼もしく自分が目指す医師像を築くことができました。そして全国から集まった研修医からはいつも多くの刺激をもらうことができ、自分ももっと頑張らないとといつも背中を押されました。また、コメディカルを始めとし、病院全体で研修医を温かく支えようとする雰囲気があり、コメディカルの方からもたくさんのことを学ばせていただき、日々成長することが出来ました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
後期研修からは出身である九州に戻りますが、当院で培った経験をもとにさらに医師として成長していきたいと思います。そして次にお会いした時に恥ずかしくない姿を見せることができるよう日々精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。

蔦屋 美寿季(札幌医科大学卒)

研修期間:2018年4月~2020年3月
 2年間の初期臨床研修を無事終了致しました。研修でお世話になりました各科の先生方、コメディカル、事務の方々、そして臨床教育研修推進室の伊藤さん、出町さんには本当にお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
当院を初期臨床研修先として第一希望にした理由は地域の大きな中核病院であり豊富な救急症例を経験出来る事、ほぼ全ての科がありcommon diseaseを多く学べる事はもちろんありましたが、職員の方々が明るく仕事している雰囲気にとても惹かれました。見学に行った際にすれ違った職員の方が明るく挨拶してくださったことがとても印象的で、活き活きと研修している研修医の先輩の姿に憧れ北見日赤を第一希望にしました。
2年間を振り返ると非常に充実した研修期間でした。どの科でも上級医の先生方が熱心に指導してくださり、様々な手技を経験させていただきました。1年目の時には胆振東部地震、2年目ではコロナウイルス感染と貴重な経験もしました。胆振東部地震の際にはDMAT本部の仕事を少しだけお手伝いさせていただきました。どちらの経験からも言えることは、当院はオホーツク地域の最後の砦であり、いつ何時でも地域医療のために全力を尽くす素晴らしい病院であるということです。最前線で働く上級医の先生方、コメディカル、事務の方々と一緒に仕事をさせて頂いた貴重な経験をこれからの診療に活かしていきたいと思っております。
4月からは砂川市立病院で循環器内科医として働いています。立場的にも研修医とは違い、専門医としての責任の重さを感じております。まだ病院にも慣れず、毎日過ごすのが精一杯で不安なことばかりですが、北見日赤で過ごした2年間の経験を糧に一つずつ症例を経験して立派な医師になれるよう日々精進していきたいと思います。いつかまた成長して北見日赤に戻り、少しでも皆様に恩返しが出来ればと思っております。2年間本当にお世話になりました。

島野 金太郎(東京医科大学卒)

研修期間:2018年4月~2020年3月
 私は北見赤十字病院で研修し、大変有意義な2年間を過ごさせていただきました。北見赤十字病院は、医師・看護師をはじめとする医療スタッフや事務職の方々を含め、皆さん非常に接しやすくとても働きやすい環境でした。
地域の皆さまには至らない点やご不便をおかけしたこともあると思いますが、私たちの成長を温かく見守ってくださり本当にありがとうございました。
これからも私たちがここで得た経験を余すことなく、それぞれの地域に還元できるよう、皆精進して参りますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

村川 直道(香川大学卒)

研修期間:2018年4月~2020年3月
 私たち同期8人(+たすきがけ2人)は、とても充実した2年間の研修を送ることができました。私は生まれてから24年間を香川県で過ごし、初期研修先は今まで見たことのない地域にしようと考えていました。北は北海道から南は沖縄まで、20〜30の病院を見学させていただき、北見赤十字病院に決めました。一つ目は、道外から多くの研修医が来ていたため。二つ目は北海道という土地に憧れがあり、一度住んでみたかったからです。
研修の2年間では近場では網走や知床から、遠方では積丹や稚内、利尻・礼文島まで、北海道を全制覇させていただき、とても充実した週末を過ごすことができました。具体的には、同期たちと雲丹や帆立などのおいしい海鮮を食べ、知床五湖や流氷などの広大な自然を楽しむことができました。
遊びのことはさておき、研修につきましても、とても自由度が高く、充実した生活を送ることができました。研修の2年目では様々な科で学ばせていただき、また日当直では入る日や回数などフレキシブルに対応していただきました。各科の優しい上級医に守られながら、様々な手技をさせていただき、成長することができたと思います。
2年間本当にありがとうございました。また遊びに、そして恩返しをしに帰って来たいと思います。

研修医だより

研修医だよりはこちら

研修医業績

学術業績

当院では研修医が学会や研究会で発表する支援を積極的に行っています。経験豊富な指導医の指導のもとに準備を進め、実際に発表する経験を通じて学びを深めることができます。また、論文作成についてもしっかりと指導を行っています。

2021年度 学会発表
2020年度 学会発表・論文
2019年度 学会発表

プログラム責任者挨拶

プログラム責任者(副院長)
齋藤 高彦

北見赤十字病院臨床研修プログラム責任者の副院長齋藤高彦です。
当院は、北海道の三医療圏の一つであるオホーツク地域の基幹病院として、地方センター病院、救命救急センターの役割を担っている急性期病院です。初期臨床研修の必須化に伴い臨床研修病院(管理型)として、平成16年度から2020年度まで当院管理型プログラムで124名(うち70名が北海道外の大学)の臨床研修医を受け入れています。
病院の理念である「人道・博愛に基づき、患者様を尊重した医療を提供し、地域の期待と信頼に応えます。」に基づき、臨床研修の理念を「人道・博愛に基づき、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識する。また、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付け、患者さまを尊重した医療を提供できるよう質の高い研修を行い、地域の期待と信頼に応える。」と定めこれを実践すべく、職員が一丸となって取り組んでいる病院です。また、病院の基本方針の一つ「職員が成長でき、働く満足度が高い病院を目指します。」を達成すべく、平成24年から教育研修推進室に専任者を配置し、各部署のみならず他部書との連携、コミュニケーションを重視した活動を展開しています。
私自身、「仲良く」「楽しく」「元気で」働くことが大切であると思っています。全国的にも地方病院における医師不足が問題視されるなか、全ての職種による「チーム医療」を実践し、働きやすい病院を目指しています。病院職員一同、皆さんをお待ちしております。
初期臨床研修においては、2020年度からの臨床研修制度の一部改正に伴い、従来のプログラムに比し、2年間の研修で確実に【基本理念】、【到達目標】を達成できるプログラムをベースにして、希望により自由選択できる診療科、期間を増やしました。
1年次の内科24週は、内科を含む2ないし3科を選択可能としており、より多くの内科系症例を経験できるプログラムとなっております(2科の場合それぞれ12週ずつ、3 科の場合それぞれ8週ずつ)。またその他の必修分野である外科、小児科、産婦人科、精神科、地域研修はそれぞれ4週ずつ研修し、残りの48週を自由選択としました。
救急研修に関しては、臨床麻酔により静脈路確保、気道確保(気管挿管を含む)、呼吸循環管理等の基本技術を身につけ、救急外来に搬送された患者さんの診療、症例により救急病棟、ICUに入院後の管理等を経験する内容としました。麻酔科研修に加えて救急ブロック研修を8週としています。また2年間の初期臨床研修を通して、一次から三次の救急患者対応を経験できます。
当院の特色として、各診療科の連携により研修医の希望に応じた研修内容に対応するプログラムとしています(研修中であっても選択診療科を変更することにも可能な限り対応しています)。また、研修管理委員会において研修医からの意見を参考にし、今後もより充実した研修プログラムとなるよう努めています。
後期臨床研修は、専門研修の基幹型プログラムとして、内科、また大学等との連携型プログラムとして、内科、外科、小児科、整形外科、産婦人科、精神科、形成外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、麻酔科、放射線科、救急科、病理の各プログラムがあります。
当院は、地域の基幹病院であることから日常の外来・入院診療において多くの疾患や病態を経験し、自然に内科系・外科系の総合的な診療の能力が身に付いて行きます。是非、我々の一員となり、研修体制を発展させるスピリットのある医師を大歓迎します。