当院の精神科デイケアについて
当院の精神科デイケアは平成14年9月に開設されました。
対象疾患は主に統合失調症や気分障害、自閉症スペクトラム障害、アルコール使用障害です。
*認知症疾患を対象とする高齢者向けのデイケアではございませんのでご注意ください。
1日に10代から60代まで幅広い層で25名程度の利用者がおり、それぞれの治療目標の達成を目指して通所しております。
利用される方の目的例
- 規則正しい生活をする
- 仲間作りをする
- 自分に合ったお薬の効果や飲み方を考える
- 健康的な生活(血圧&体重測定、食事や運動、ダイエット)を学ぶ
- 自分の症状や、その対処方法について学ぶ
- 自分が今、困っていることを整理する
- 家から出て気分転換をする
- 就職や復職の準備をする
- 趣味を見つける など
精神科デイケアの効果を理解していただくために
突然ですが、皆様は風邪の対処方法や予防策を思いつきますか?
病院にかかる、薬を飲む、よく寝る、うがい・手洗いを徹底する等が思いつくでしょう。
また、風邪のときに、家族や友人はどのような看病をしてくれるでしょうか?
体調を気遣ってくれたり、食栄養のある物を買ってきてくれたりと様々思い浮かぶと思います。
また、悪化してしまう関わりもわかると思います。
では、風邪を精神疾患に置き換えて考えてみましょう。
あなたが精神疾患になったらどう治したり、どう予防したり、どう看病されるでしょうか?
おそらく風邪のときのようにスラスラと答えられないと思います。
なぜなら、精神疾患になったことがないのでイメージが出来ないからです。
熱も出ないし、咳も出ないので自分も周りの人も病気になったかわかりにくいのです。
当院のデイケアでは、ご利用者して頂いた方に自身の治し方、予防の仕方、周囲との関わりで大切なことを自分の言葉で伝えられることを基本として治療を行っていきます。
利用される方の例
休職し復職を目指されたAさん(男性40代) |
会社に勤め20年目。妻と大学生の息子と高校生になる娘の4人暮らしをしている。部署異動をきっかけに、軽い不眠・倦怠感・食欲低下が出現。大丈夫と無理をして出社していたが仕事で些細なミスをしてしまい「明日もミスしたらどうしよう。」と考え不安が増し、夜中ずっと仕事の事が気になり眠れない状態になった。次第に長男や娘の就職や進学などのことも考え始め、さらに眠れなくなり仕事も手に付かず、遅刻や早退を繰り返すようになった。上司と家族が本人の異変に気づき、精神科を薦められ受診。結果うつ病と診断され、半年の休職と復職目的でデイケア通所となった。
デイケア面談でまずは水・金曜の午後の就労復職支援プログラム(3時間)に参加することになった。認知機能検査にて機能低下が認められたので、認知機能改善目的で認知矯正療法J-cores(簡単なパソコンゲーム)と生活活動記録表、職場のコミュニケーショントレーニングを受けることになった。そして徐々に強度を上げ月・水・金曜日の1日6時間利用を行った。3ヶ月ほどで症状が落ち着いたため再度認知機能検査を受けたところ改善が認められた。
次に認知行動療法(CBTUP:うつと不安の統一プロトコル)を受けることになった。CBTUPは感情との付き合い方を学ぶ療法で、自分の職場でのミスや家族関係での悩みへの反応を適応的にする訓練を受けた。結果、自分は常に「常に優秀でなければならない」「常に良い父親でいなければならない」という思考が、今回の発病に大きく関連していることがわかった。
休職期間が終了した6ヶ月目から職場への復帰プログラムを開始し、午前勤務を数週間経て、職場復帰となった。
【POINT】
不眠と不安感により、集中力や記憶力の低下(認知機能障害)が発生して仕事でミスが増えていました。その根底には本人の「常に優秀でなければならない」という信念があり、それが休むことを許さずに事態が悪化させていたと思われます。そこでスタッフはまず週2回という軽めのスケジュールと認知矯正療法にて認知機能障害を改善しました。この状態でも復帰は可能ですが、自分に対して過度の厳しいハードルをかす信念は変わっておらず再発のリスクは高いと判断しました。よって認知行動療法のCBTUPを用いて発病のきっかけとなった信念を現実的で適応的なものに調節したことで無事に復職となった事例です。
上手く人間関係を築けないBさん(女性20代) |
高校を卒業し親元を離れ、一般企業に就職するも人間関係が上手くいかず辞職。アルバイトを転々とするも初めは上手くいくが、数ヶ月経つと急に人間関係が上手くいかなくなり仕事を辞めてしまうことが続いた。ついに働けなくなり実家に戻り療養することになった。もともと両親と関係が悪かったため、衝突を繰り返し自殺未遂をしてしまった結果救急搬送。そのまま精神科に入院。診察の結果、適応障害と診断され入院中からデイケア通所となった。
火曜日PMの当事者研究に参加したときに、他の参加者の虐待体験を聞いたり、ADHDと診断された方の経緯を聞くと、自分の境遇や状態と非常に似ていると感じた。ケア会議の結果、両親と関係が難しいとのことで退院先はグループホームとなり、そこから毎日デイケアに通うようになった。親元を離れてデイケアに通ってもフラッシュバック、漠然とした不安感、悪夢、対人恐怖などの症状はなくならなかった。これらの症状はデイケアで就労復職支援プログラムや認知行動療法(CBTUP)を受けても症状は改善しなかった。そこでトラウマ処理療法(CPT)を受けることにした。
幼少期に受けた親からの虐待を振り返るうちに、「自分が悪い子だから親が毎日喧嘩している。だから自分は人を怒らせないように細心の注意を払わなくてはいけない。」と無意識に考え行動していることに気づいた。その後は、よく考えると親以外の人間は、些細なことで自分を怒ったりしないこと、逆にミスをしても慰めてくれたり励ましてくれることに気づいた。次第に症状がなくなり、日常生活に支障がなくなった。
2年ほどデイケアに通った後、もう一度就職したいという希望を持つようになり現在就職活動を行っている。
【POINT】
幼少期の虐待体験は、その後の人生に大きな影響を及ぼします。この影響は短期間で取り去ることは難しく長いリハビリ期間が必要となります。今回は認知矯正療法(J-cores)や認知行動療法(CBTUP)を受けても症状が改善しませんでした。この場合はトラウマ処理療法(CPT)の対象となり自分が最も振り返ることを避けてきた出来事を明確化し、自分の過失を検証する療法を行うことになりました。
症状を改善するには幼少期の自分に過失がないことを検証することによって、過去を過去にする必要がありました。過去が過去になっていないと、同じような場面ですぐに過去が現在に影響を及ぼし、フラッシュバックや悪夢、過覚醒(不眠など)の症状として現れるため日常生活に大きな支障を及ぼします。
治療中は一番思い出したくない過去を振り返るため、必ず非常に辛い思いをします。
今回はスタッフと長く時間をかけ築いた信頼関係でトラウマを克服した事例となります。
デイケアの場所
デイケアは北館1階の神経精神科外来に隣接しています。
デイケアは神経精神科の一部です。下の図にある部署と連携しながら治療を行います。
デイケアで働く職種
デイケアでは、様々な職種が特性を活かしサポートさせて頂きます。
- 医 師 :治療の責任者
- 看護師 :受診や服薬へのアドバイス。身体や体調の相談など
- 作業療法士 :様々な活動を用いた認知機能や作業能力の向上など
- 精神保健福祉士:就労、年金など各種申請。市役所や事業所への同行
デイケアご利用の流れ
①主治医の処方
↓
②デイケア初回見学(施設案内とアセスメント面接実施)
↓
③デイケア初回面接(利用目標と計画を設定)
↓
④デイケア利用(初回面接で設定した目標をもとに利用を開始)
↓
⑤再評価(目標を達成できているか、スタッフと確認)
↓
⑥デイケア終了に向けての準備
デイケアと併用し仕事や趣味活動など病院外の場所へ徐々に移行することが望ましいとされています。デイケアでは、地域資源と協力して取り組んでいます。
利用料金について
利用時間や自立支援医療の有無で料金が変わります。
初回面接の際にスタッフから説明させて頂きますので、お気軽にご質問ください。
利用方法 | 利用時間 | 食事提供 | ご利用料金(1回につき) | ||
通所機関 | 自立支援医療 | 医療保険のみ | |||
デイケア | 6時間 | 可能 | 1年以内 | 830円 | 2,480円 |
1年越え | 780円 | 2,330円 | |||
ショートケア | 3時間 | 不可能 | 1年以内 | 430円 | 1,280円 |
1年以上 | 410円 | 1,220円 |
2024年6月時点
*生活保護の方は無料となります。
デイケアのスケジュール
時間 | 内容 |
8:30〜 | デイケア開所*9:15昼食締め切り |
9:30〜 | 朝ミーティング |
9:45〜 | 午前プログラム |
13:00〜 | 昼ミーティング |
13:05〜 | 午後プログラム |
14:45〜 | 帰りミーティング |
16:00〜 | デイケア閉所 |
*プログラムにはご自身の回復や目標に合わせ参加してください。通い始めは、人に慣れるため来て頂くだけでもかまいません。ゆっくりと焦らずにリハビリをしましょう。
*プログラム中は自動ドアが施錠されているため外出できません。
2024年
3月のプログラムはここをクリックしてください!
4月のプログラムはここをクリックしてください!
治療目標を達成するための6本の柱
デイケアでは6つの治療要素を意識してプログラムを作っております。
★薬物療法★
どうして薬が必要か、今の薬が自分に合っているかなどを話し合います。
また薬を飲みたくないなどの気持ちもみんなで共有し、出来るだけ負担の少ない方法を探します。
★認知機能トレーニング★
精神科の病気の多くが認知機能の低下を招きます。
認知機能が低下すると今まで出来ていたことが上手くいかなかったりします。
当院では一般就職や復職目的でパソコンを用いたプログラム(J-cores)を行っています。
★対人関係トレーニング★
「頼む」「断る」など生活で起こりうる場面を想定し、生活技能訓練(SST)を用いて行います。
★当事者研究★
浦河の「べてる家」で誕生した手法で自分自身の専門家になることを目指します。
苦労のパターンを見つけ解決方法ホームワークなどの実験を通し見つけていきます。
★生活習慣★
一週間の活動を記録するなどして自身の睡眠、食事、服薬、運動などを見直します。
★心理教育★
統合失調症やうつ病、発達障害についての知識をご紹介させて頂きます。
また不眠や不安との付き合い方なども学術的に紹介します。
精神科作業療法部門紹介
神経精神科医の処方のもと実施しています。精神疾患・発達障害等により日常・職業・学業生活に支障を来している方々を対象としています。他者との関わり、遊び、作業活動(創作的なものから日常生活に関連するものまで)を利用し、症状の安定、気分転換、ストレス発散等を図ります。精神機能、問題解決、対人関係能力、集団適応能力、作業能力の改善などにより、自分らしい生活が送れるように指導、援助を行います。
詳しくは、下記しおりをご参照下さい。
週間スケジュール例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
9:00~11:00 | 調理 活動 | コグササイズ (認知行動療法) | セルフケア 講習 | コミュ力UP 講座 | 調理 話し合い |
ストレッチ | スポーツ | アロマセラピー | ストレッチ | ||
13:00~17:00 | 個別作業療法 (作業療法士と1対1でのリハビリを行います) |
※月間スケジュールはこちらをクリックして下さい。
利用の方法
主治医の処方 ↓ 初回見学 ↓ 利用開始 |
回復への6つの柱
例えば風邪は、お薬を飲む、暖かくして眠るなどで回復していきます。また風邪を引かないためにうがいや手洗い、栄養バランスの良い食事を取るなど対策を取ることも出来るでしょう。精神疾患も同じく、不調時の回復方法や再発予防対策があります。それが上の図に示されている6つの柱です。
実施対象
~精神科病棟での入院中の患者様~
離床し活動する時間を持つことで生活リズムを保ちます。塗り絵やペン字、編み物といった1人で出来る活動から退院後の安定した生活を送りやすくする専門的なプログラムまで幅広く取り組んでいます。専門的なプログラムの例は、体力向上のための運動プログラム、再発予防に向けた 心理教育、対人関係スキル向上を目指したコミュニケーショントレーニング、 正常な判断力、思考を身につけるための認知行動療法などです。また、困り事への相談対応も適宜行っております。
~精神科外来通院中の患者様~
通院日以外に外出機会が少ない、集団の中で過ごせるようになりたい、病気や障害との付き合い方を学びたい、再発予防について知りたい、困り事の解決や相談に乗ってくれる場所が欲しい、こんな悩みを抱えている方への支援を行っています。また、上記の悩みはあるけれど、集団の中にいる事が怖いという方もいらっしゃると思います。そういう方には、個別での作業療法という枠組みも取っております。更に、不登校の方、不登校の子供を抱える親御さんへの支援も行っております。不登校支援については下の“不登校児への介入”のページをご参照下さい。
不登校に至る背景
友人関係でのつまずき,学力不振をきっかけとした、不安などの情緒的な混乱が生じたり、親子関係の難しさをきっかけとした家庭内の緊張や葛藤が生じるなどを要因に、引きこもり、無気力状態に陥り、結果として活リズムの乱れや活動性の低下が引き起こされる、これが不登校に至る背景とされています。また、子供が不登校になると、親自身が子育てに対する自信を喪失しやすく、適切な関わりが更に難しくなり、子どもの不安感を強めてしまう結果にもつながりかねません。そのため、不登校は、子供の支援だけでなく、親への支援も必要とされています。我々は、子も親も双方に寄り添えるセラピストでありたいと考えています。詳しくは下のしおりをご参照下さい。
不登校への支援例
~対人緊張、不安の強い子~
作業療法士と1対1での、コミュニケーションスキルを高めるトレーニングや、不安を克服するトレーニングなどから始め、自信がついてきた段階で少しずつ集団の輪に入る練習を行っていきます。
~親子関係の難しさを抱える子~
本人のやりたい活動を行ったり、時に作業療法士と一緒に取り組むなどして、楽しい時間を過ごす機会を増やしていきながら、必要であれば悩んでいる事に対してのサポートも行っていきます。
~不登校の子供を抱える親~
家庭の悩みを話せる場のとしてだけでなく、子供への適切な関わり方についての助言や、親自身のストレスに対処する行動の獲得を目指した支援を行っていきます。この支援によって子供の不安感が弱まり、再び社会へ足を踏み出せる可能性が高まります。
当院の精神科デイケアについて
当院の精神科デイケアは平成14年9月に開設されました。
1日約30名の利用者がおり、それぞれの目標の達成を目指して通所しております。
対象疾患は主に統合失調症や気分障害、自閉症スペクトラム障害、アルコール使用障害です。
*認知症疾患を対象とする高齢者向けのデイケアではございませんのでご注意ください。
利用される方の目的例
- 規則正しい生活をする
- 仲間作りをする
- 自分に合ったお薬の効果や飲み方を考える
- 健康的な生活(血圧&体重測定、食事や運動、ダイエット)を学ぶ
- 自分の症状や、その対処方法について学ぶ
- 自分が今、困っていることを整理する
- 家から出て気分転換をする
- 就職や復職の準備をする
- 趣味を見つける など
デイケアの場所
デイケアは北館1階の神経精神科外来に隣接しています。
デイケアは神経精神科の一部です。下の図にある部署と連携しながら治療を行います。
デイケアで働く職種
デイケアでは、様々な職種が特性を活かしサポートさせて頂きます。
- 医 師 :治療の責任者
- 看護師 :受診や服薬へのアドバイス。身体や体調の相談など
- 作業療法士 :様々な活動を用いた認知機能や作業能力の向上など
- 精神保健福祉士:就労、年金など各種申請。市役所や事業所への同行
デイケアご利用の流れ
①主治医の処方
↓
②デイケア初回見学(施設案内とアセスメント面接実施)
↓
③デイケア初回面接(利用目標と計画を設定)
↓
④デイケア利用(初回面接で設定した目標をもとに利用を開始)
↓
⑤再評価(目標を達成できているか、スタッフと確認)
↓
⑥デイケア終了に向けての準備
デイケアと併用し仕事や趣味活動など病院外の場所へ徐々に移行することが望ましいとされています。デイケアでは、地域資源と協力して取り組んでいます。
利用料金について
利用時間や自立支援医療の有無で料金が大きく変わります。
初回面接の際にスタッフから説明させて頂きますので、お気軽にご質問ください。
デイケア
- 条件:6時間程度の利用
- 食事提供:可能
ご利用料金(1回につき)
通所期間 | ご利用料金(1回につき) | |
自立支援法+医療保険 | 生活保護 | |
1年以内 | 820円 | 0円 |
1年越え | 770円 | 0円 |
3年超で週4以降 | 700円 | 0円 |
ショートケア
- 条件:3時間程度の利用
- 食事提供:不可能
ご利用料金(1回につき)
通所期間 | ご利用料金(1回につき) | |
自立支援法+医療保険 | 生活保護 | |
1年以内 | 420円 | 0円 |
1年越え | 400円 | 0円 |
おおまかなデイケアのスケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
08:45 | 受付開始 | ||||
09:30 | 朝の会 | ||||
09:40 | 当事者研究 | 木工/陶芸 書道/合唱 | 農耕(季節限定) 調理活動 | 対人関係トレーニング | 就職・復職支援 |
12:00 | |||||
12:00 | 昼食・休憩・昼の会 | ||||
13:00 | |||||
13:00 | 対人関係トレーニング | スポーツ | 就職・復職支援 | 当事者研究作り/心理教育 アロマセラピー | リラックス運動 |
14:45 | |||||
14:45 | 帰りの会 | ||||
15:00 | |||||
15:00 | のんびりフリータイム | ||||
16:00 | デイケア終了時間 |
場合によって変更することがあります。
精神科デイケアの効果を理解していただくために
突然ですが、皆様は風邪の対処方法や予防策を思いつきますか?
病院にかかる、薬を飲む、よく寝る、うがい・手洗いを徹底する等が思いつくでしょう。
また、風邪のときに、家族や友人はどのような看病をしてくれるでしょうか?
体調を気遣ってくれたり、食栄養のある物を買ってきてくれたりと様々思い浮かぶと思います。
また、悪化してしまう関わりもわかると思います。
では、風邪を精神疾患に置き換えて考えてみましょう。
あなたが精神疾患になったらどう治したり、どう予防したり、どう看病されるでしょうか?
おそらく風邪のときのようにスラスラと答えられないと思います。
なぜなら、精神疾患になったことがないのでイメージが出来ないからです。
熱も出ないし、咳も出ないので自分も周りの人も病気になったかわかりにくいのです。
当院のデイケアでは、ご利用して頂いた方に自身の治し方、予防の仕方、周囲との関わりで大切なことを自分の言葉で伝えられることを基本として治療を行っていきます。
治療目標を達成するための6本の柱
デイケアでは6つの治療要素を意識してプログラムを作っております。
薬物療法
どうして薬を飲むと良いのか、今の薬が自分に合っているかなどを話し合います。
また薬を飲みたくないなどの気持ちもみんなで共有し、出来るだけ負担の少ない方法を探します。
認知機能トレーニング
精神科の病気の多くが認知機能の低下を招きます。
認知機能が低下すると今まで出来ていたことが上手くいかなかったりします。
当院では一般就職や復職目的でパソコンを用いたプログラム(J-cores)を行っています。
対人関係トレーニング
「頼む」「断る」など生活で起こりうる場面を想定し、生活技能訓練(SST)を用いて行います。
当事者研究
北海道で生まれた手法で自分自身の専門家になることを目指します。
苦労のパターンを見つけ解決方法ホームワークなどの実験を通し見つけていきます。
生活習慣
睡眠や食事、運動の効果について学び実行します。
服薬だけでない治療をご紹介します。
心理教育
統合失調症やうつ病、発達障害についての知識をご紹介させて頂きます。
また不眠や不安との付き合い方なども学術的に紹介します。